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AIやICTの活用も視野に入れていくことが必要かもしれません。

マンスリーコラム「経営に一言」2018.12.03

 師走の候、皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 早いもので今年も年の瀬が近づいてまいりました。今年は6年に一度の同時改定で、医療・介護系サービスを展開している法人は通年より一層慌ただしく感じた方も多いのではと思います。年末年始も勤務を余儀なくされている方もいらっしゃるかもしれませんが、少しでも束の間の休日を満喫されることを祈念いたします。

 さて、近年介護業界の人材不足が取り上げられがちですが、介護分野に限らずどの業界でも人材不足の課題は深刻化しています。そこで、政府は外国人労働者の受け入れ見込み人数を初めて正式公表しました。現時点で対象14業種中、現在の約58万人の不足に対し、5年後には約145万人の受け入れを拡大すると想定しています。

 各業種別の受け入れ見込み人数を確認したところ、最も確保数が高かったのはやはり介護分野でした。政府が人材確保に注力したい意向は窺えますが、実態として地域によっては外国人を採用したくても、行政の対応が追い付かずに受け入れ自体が難しい地域もあるのが現状です。

 このような状況下で人材不足解消の一躍を担うのがAIやICT活用だと考えます。先日厚労省と経済産業省が合同で、医療・介護現場への人工知能や情報通信技術の導入促進を検討する有識者会議を年内に新設との報道がありました。医療では画像診断や遠隔診療、介護ではセンサーによる見守りなどへの活用を目指し、人材不足の解消と先端技術の振興を狙いとしています。政府推計によると、高齢者数がピークとなる2040年度に必要な医療・介護人材は、今年度の従事者数よりも242万人多い1065万人で、AIやICTの活用により、医療・介護の生産性が5%向上することで、必要な人材は約53万人減少させることができる試算のようです。

 また、ある企業はケアプラン作成を支援するAIを開発し、サービス開始を発表していました。これまでケアマネ個々の経験により作成されたケアプランをデータ解析し、AIによるケアプラン作成によって精度が上がることで、ケアマネの業務負担軽減やマネジメントの高度化を目指しています。操作体験会も実施しており、実際に活用したケアマネからは、AIの活用により提案の幅が広がったとの意見も出ているようです。試験的に体験し、AI活用も可能なことが実感できれば、AIによるケアプラン作成の普及率も高まるかもしれません。

 最後に、本年も皆様のご愛顧に心より感謝申し上げます。ご多忙の折ではございますが、お身体にお気を付けて良き新年をお迎えください。来年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。