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2017.01.07

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介護職員処遇改善加算の本質とは!?

マンスリーコラム「経営に一言」2017.01.01

謹んで新春を御祝い申し上げます。旧年中はひとかたならぬご高配にあずかり厚く御礼申し上げます。

さて、新年を迎え、気分も新たに課題への取り組みを決意される方々も多いかと存じます。医療・介護業界は言うまでもなく、ここ数年は慢性的な人材不足とのニュースをよく見聞きします。他産業でも人材不足ということは、医療・介護業界ではまさに「人の取り合い」ということになろうかと思います。
人材の確保に関連して、介護保険においては、平成294月より実施予定の新しい介護職員処遇改善加算の議論が大詰めを迎えております。既存の加算よりさらに1万円程度の金額の上乗せが検討されていますが、既に既存のいずれかの加算を算定している事業所も少なくないと思われます。今回検討中の新たな加算の体系を拝見しますと、最もランクの高い加算と低い加算では、実に月額25千円程度の差(理論値)がつくことになるようです。仮に近隣の事業所がよりランクの高い加算を算定している場合、ランクの低い加算を算定する(もしくは加算を算定しない)事業所の給与水準が低く見えてしまい、求人の条件の段階で採用の機会を逃すおそれがあります。募集の段階では、まずは求人票に目を留めてもらうためにも、加算等を含めた条件の提示方法の工夫も必要ですが、実は処遇改善加算の核となるところは、支給金額そのものとは別のところにあると考えています。
それは、処遇改善加算でよりランクの高い加算の要件となっている、賃金体系を含めた「キャリア体系」の整備です。求職者は、給与以外に研修や休暇など、他の事業所よりも魅力のある条件を提示する求人に目を留めますし、「やり甲斐」なども重要視されるポイントのひとつです。もともと医療・介護業界を志す人たちの中にはケアそのものにやり甲斐を感じる方々も少なくありませんが、研修体系などの間接的にやり甲斐につながる部分を充実させるためには、余裕のある人員配置ができる体制が必要となります。つまり、基準以上の人員の確保が必要条件になるということです。また、やり甲斐は、職場の透明性や公平性、それらを言い換えるならば、例えば「風通しの良い職場」や「明確な基準のある賃金体系」といったものが確保された上に成り立つものかと思いますが、そういった部分を構成する一翼がキャリア体系の整備に通ずるのではないかと考えています。要するに、キャリア体系を整えなければ、今後益々人員の確保が難しくなると言っても過言ではありません。キャリア体系とは、端的に申し上げれば、既存の「キャリア段位制度」のようなものですが、キャリア段位制度等を取り入れることは、やり甲斐につながる職場環境の一端を整え、より高いランクの加算の算定を可能とし、結果として余裕のある現場づくりにつながるという好循環を生み出す契機にはならないでしょうか。
処遇改善加算の行く末は今後の政策によって大きく左右されますが、まだ当面は継続される方向と予測しております。加算のランクアップを口実として、いまここでキャリア体系の整備を図ることは、今後の介護事業経営において必ずプラスになります。ここ数年はランクの低い加算を算定していた事業所においても、この機会に思い切ってランクの高い加算への対応を検討されることをお勧めいたします。

末筆ではございますが、本年もより一層のご支援ご厚情を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。