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消費増税に伴い、報酬改定も見直されます

マンスリーコラム「経営に一言」2019.03.01

 浅春の候、皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 早いもので、今年度も終わりの時期が見えてきました。診療・介護報酬改定から早一年が経過し、今回はダブル改定だったこともあり、一年がより早く感じた方も多いのではないかと思います。今年度は改定のない谷間の年ですが、2024年のダブル改定では団塊世代が後期高齢者となる2025年の直前の最後の改定です。他にも元号改正や消費増税への対応が待ち構えています。改定のない年であっても様々な対応が求められますが、このような時こそ落ち着いて一つひとつの課題に取り組んで頂きたいと思います。  

 10月からの消費増税に伴い、診療報酬改定も見直しとなります。医科0.48%、歯科0.57%、調剤0.12%に引き上げられることはすでにご承知かと存じます。医科については、実態に即した適切な補填を行う観点から、一般病棟入院基本料・療養病棟入院基本料に関して、療養病床の割合で病院を分類して課税経費率を検討します。入院料の配点は、病院種別や入院料別ごとの入院料シェアを考慮し、消費税負担に見合う補填点数を決定するとのことです。初・再診料と入院料の配分は、診療所に配分される財源において、ほぼ全額を初・再診料に充てるのではなく、まず無床診療所(補填項目は初・再診料のみ)の補填を考慮する意向です。そこから初・再診料に配分し、病院における初・再診料と入院料の比率を変え、入院料の割合を高めることになります。2020年には再び薬価・診療報酬改定を控えていますが、日本医師会などの医療関係団体は次期診療報酬改定を本丸と位置づけています。消費増税から半年後に通常改定を迎えることになり、例年に増して混乱することが推察されます。最新情報は注意して確認していきましょう。

 最近のトピックスとしては、先日経済産業省主催のイベントで、日本発のアトピーを見える化したアプリが開発されたとのニュースを拝見しました。近年温暖化の影響で寒暖の差が激しく、持病でアトピーを発症する方が増加傾向にあります。開発者もアトピーに苦しむ患者の一人だったようで、余計に症状を持つ苦しみが理解できるのでしょう。このアプリは文字ではなく、画像を投稿することで、アトピー特有の皮膚症状(状態)を匿名で共有できる日本初のアプリです。画像は部位ごとに時系列で表示され、治療経過の見える化だけでなく、悩みや症状の共有が可能となります。アプリの特徴は①アトピー悪化をコントロール、②同じ症状が見つかる、③状態を共有できる点です。開発目的はアトピーに苦しむ方々の早期回復のサポートを目指しています。IT化が進行し、アプリ上で同じような症状が確認できるようになれば、自らが疾患をトリアージできる日も近いかもしれません。

 末筆ながら、年度末の多忙の気忙しい折とは存じますが、皆さまのますますのご多幸をお祈り申し上げております。